ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

2014年9月、日本流の高品質なサービスを提供する宿泊・居住施設「アクシア・サウスチカラン」を開業した。日系工業団地は多いもののジャカルタと比べて良質な宿泊・居住施設が少なかったことが同地を選んだ理由であり、2016年4月には2棟目を開業し、これにより客室は405室となった。受託臨床検査事業への参入保健科学研究所とインドネシアのヘルスケア分野のコングロマリットで東南アジア最大手の製薬会社であるKalbe Farmaグループ(Kalbe)との3社合弁で設立した受託臨床検査事業会社のPT. InnolabSains Internasional(ISI)が、2018(平成30)年1月に臨床検査センターを開業させた。インドネシアでは医療市場の拡大が見込まれ、臨床検査サービスの需要も拡大していたため、世界でも最高水準にある疾病の早期診断・予防のノウハウを持つ日本の医療サービスを提供することを狙いとした。同国での事業基盤を生かし、日系を含む医療機関や企業健診向けの営業活動や経営支援を行い、同国の医療水準の向上と国民の健康に貢献し、東南アジアでNo.1の規模と技術を持った臨床検査センターを目標に据えた。4マレーシアでの事業展開ディーラー事業の展開現地法人のToyoda(Malaysia)Sdn.Bhd.(現TOYOTA TSUSHO(MALAYSIA)SDN.BHD.)を設立した1970年代以降、物流事業や金属事業を展開してきたマレーシアでは、2004(平成16)年、現地パートナーとUMW Toyotsu Motor社を設立し、ディーラー事業を開始した。これに加え、2008年にTomenElctronic Singapore社がマレーシアにTomen ElctronicMalaysia社(現Toyota Tsusho Nexty ElectronicsMalaysia Sdn.Bhd.)を設立してエレクトロニクス事業を開始し、そのほか資源や自動車アフターマーケット向け事業、航空機部品製造など事業の多角化を図った。珪砂採掘・精製会社への出資2013(平成25)年7月、マレーシアの珪砂採掘・精製会社であるTerengganu Silica Consortium Sdn.Bhdに20%出資することで合意した。豪州にある珪砂採掘・精製会社に続く出資であり、当社の珪砂取扱量は年間55万トンに達した。マレーシア国内市場向けの販売に加えて、日本、中国などへの輸出も開始した。自動車用アフター部品・産業資材の拡販2014(平成26)年5月、アジアでの自動車用アフター部品事業に本格的に取り組むため、マレーシアとタイの自動車用アフター部品・産業資材の大手卸売会社であるBorneo Technical(Malaysia)Bhd.(BTM)とBorneo Technical(Thailand)Co., Ltd.(BTT)の発行済み株式100%を取得した。BTMとBTTはマレーシアとタイにおいて都市部だけでなく地方部も含めた広範な販売拠点網を有し、部品商や修理店・小売店および工場への直接販売を強みとする。UMW Toyotsu Motorsマレーシア珪砂沿革編161