ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

故発生率が日本の4倍に上る同国で自社や協力会社のドライバーへの教育とともに将来的には他企業や地域のドライバーも受け入れ、同国の交通安全文化の発展に貢献することとした。運搬免許発行機能を拡大し、アジア新興国に対し、交通安全施設のベンチマークとなることも目標とされた。タイでの多様な事業の試み2005(平成17)年8月、当社が70%を出資するGreen Metals(Thailand)Co., Ltdが設立され、2006年8月より鉄スクラップ加工事業を開始した。2012年12月にはパソナと豊田通商タイランドが合弁でPasona HR consulting & Recruitment(Thailand)Co., Ltd.を設立し、翌年2月、タイに進出する日系企業向けに人材紹介事業、教育、人事コンサルティング事業を開始した。また、2013年12月にトヨタ自動車の現地工場にクリニックをオープンし、医療事業にも進出した。2017年8月、成長が期待されるメコン地域での販売強化を図るため、バンコクに産業車両地域販売統括会社Toyota Material Handling(Thailand)Co., Ltd.(TMHTH)を設立した。豊田自動織機グループが有する三つの産業車両ブランド「トヨタ」「BT」「レイモンド」の販売を通し、最適な物流ソリューションと保守サービスの提案を開始した。さらに自動車のヘッドランプ用レンズの生産を行うTY Optics(Thailand)Co., Ltd.、オイルの用途開発を目指すJ-Oil Mills(Thailand)Co., Ltd.も設立した。2ベトナムでの事業展開メコン地域への事業拡大東南アジアではタイが事業推進の中心であったが、カンボジアやベトナム、ラオス、ミャンマーといった経済発展の続くメコン地域でも事業の拡大を図った。中でも9,000万人近い人口を擁し、30歳以下の人口が60%を占めるなど経済成長の潜在力の高いベトナムでは2008(平成20)年12月、ToyotaTsusho Vietnam Company Limited(TTVN)を設立し、当社出資によるトヨタ・レクサスディーラーを展開したほか、自動車以外の事業でもさまざまな取り組みを開始した。冷凍野菜製造事業への参入2012(平成24)年3月、ベトナムの冷凍野菜製造会社Dalat Japan Food Co., Ltd.(DJF)に豊田通商グループで30%出資し、冷凍野菜製造事業に参入した。DJF社はベトナム中部高原地帯で栽培された野菜を原料にした日本市場向け冷凍野菜製造で長年の実績を持ち、当社はベトナムの冷凍野菜のトレーディングに加え、製造事業に参入することで日本市場向け冷凍野菜原料の安定調達先を確保した。Soft Industry Corp.(ベトナム)沿革編159