ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

食品事業の展開と拡大食料・生活産業分野でも事業拡大を進めた。2005(平成17)年12月、中国食品最大手の中糧集団との合弁により中糧豊通(北京)食品有限公司を設立し、日本の先進的な技術・管理手法を導入した製パン事業を立ち上げた。各種のパンやケーキ、サンドイッチなどのコーヒーショップチェーンへの納入を開始し、2008年8月には北京オリンピックにおける唯一のパン供給業者となった。2009年2月には食品大手の龍大食品集団有限公司と合弁で山東豊龍食品有限公司を設立し、冷凍饅頭などの日本向け冷凍調理品の製造販売を開始した。原料の調達から製造、輸入・開発、販売までのバリューチェーンの構築を通し、安全で安心な製品の供給を目指したものだった。2韓国での事業展開2003(平成15)年4月、TOYOTA TSUSHO KOREACORP.(TTK)を設立し、同社を中心に鋼板・鉄鋼製品の海外自動車関連メーカーへの輸出、自動車部品の輸出、日本の鉄スクラップの輸入販売、韓国最大の鉄鋼メーカーPOSCOのマグネシウム地金、圧延アルミ、電子材料、リチウム電池材料の取り扱いを本格化した。韓国では1972(昭和47)年から主に外交官向けのトヨタ車(主にクラウン)の販売を手掛け、車両サービス部がトヨタ自動車と共同で定期出張によりサービス活動を実施してきた。1999年に日本製乗用車の輸入が解禁されたことを受け、2000年3月に現地パートナーの東洋高速産業と合弁会社D&TMOTORS(後にD&T LEXUS、現在のL&T LEXUS)を設立し、レクサスの販売を開始した。当社初のレクサスディーラーであり、最高級車にふさわしいサービスと顧客満足度を提供することを目指した。さらに2009年7月にはトヨタ車を販売するD &T Toyota Corp.(現L&T MOTORS)を設立し、その後、レクサス・トヨタ合計10拠点での販売・サービスを開始した。なお、日本のMTG社製美顔器(RE-FA)の韓国への輸出も手掛け、現地で人気製品となった。3台湾での事業展開2006(平成18)年10月、台湾にあった台湾東棉と建台豊の2社を合併して新生・建台豊股?有限公司を誕生させ、2009年4月には社名を台湾豊田通商股?有限公司に変更した。自動車分野で国瑞汽車や台湾トヨタグループ各社との取引を継続する一方、金属や樹脂、自動車部品、機械などの自動車以外の分野と民需向け鉄鋼板や化学品、繊維、食料を取り扱った。2011年2月には潤滑油製造会社の台益豊股?有限公司の第三者割当増資を引き受け、出資金額約2億円、出資比率20%での出資を果たした。台湾では環境とエネルギー問題への関心の高まりから低燃費自動車の増加が見込まれており、低燃費自動車に対応した潤滑油の需要が増えていくことが予想されたためであった。D&T MOTORS台湾豊田通商入居ビル156