ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

2005年4月には物流機能のさらなる強化のため当社とキムラユニティー、三甲、現地の広州広汽産業発展有限公司の4社合弁による広州広汽豊通物流器材有限公司(GTLE)を設立した。物流器材業界初となる4社合併であり、各社の強みを生かした自動車産業向け物流器材の取り扱いを開始した。中国におけるIT関連事業日本国内での知見を生かし、中国でさまざまなIT関連事業を進めた。2001(平成13)年8月、KDDIと合弁で北京に北京凱迪迪愛通信技術有限公司を設立し、華北地方を中心にトヨタ自動車をはじめとするグループ各社に幅広いITソリューションビジネスの提案を開始した。同年にトーメンと現地の上海華虹集団との合弁会社である上海虹日国際電子有限公司への資本参加を果たし、中国における電子部品ビジネスの拡大に取り組む態勢を整えた。中国での都市インフラ整備の一環として電子決済やカーナビ、ITを駆使した多機能型の機械式立体駐車場ビジネスにも参入した。2004年6月には北京四維図新科技有限公司と合弁で北京図新経緯導航系統有限公司を設立し、カーナビ用デジタル地図とアプリおよびテレマティクスサービスの販売を開始した。2005年12月には当社が75%、豊通シスコムが25%出資する豊特網絡信息技術(北京)有限公司(TTNIC)を北京で設立し、中国でのネットワーク事業を開始した。北京のほか天津、広州にも拠点を構え、拡大するトヨタグループ向けの工場・販売網ネットワークの構築、システム保守事業を開始した。HEV事業の推進当社は、中国でのHEV(ハイブリッド・電気自動車)事業を推進するため、2010(平成22)年に社内の横断的なタスクフォースとしてHEV事業推進室を立ち上げ、充電インフラ事業、電気自動車用コンポーネントなど幅広いビジネス展開を目指すこととした。2011年12月、情報通信システムの大手である普天信息産業股?有限公司との間でEV用充電インフラ運営をはじめとする新エネルギー自動車関連事業に関する戦略的パートナーシップについての検討を開始した。2015年からはリチウムイオン電池のキーマテリアルとなる部材の供給事業を開始した。SAPを中心とする衛材分野事業の拡大中国における経済発展と生活水準の向上を受け、紙おむつの需要拡大が期待できたことから三洋化成工業が設立したサンダイヤポリマー(2013年SDPグローバルに改称)に出資し、紙おむつ市場に参入した。2003(平成15)年に同社の100%子会社として設立した三大雅精細化学品(南通)有限公司が2005年からSAP(高吸収性樹脂)の現地生産を開始し、中国に生産拠点を構える紙おむつメーカーへの供給を開始した。供給先は100社を超え、SAP生産では中国におけるNo.1企業となった。華南にも拡大したベーカリー事業沿革編155