ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

国事業だった。多様な自動車部品事業の展開支援トヨタグループ各社およびサプライヤーとのアライアンスにより部品事業の育成と拡大を図った。当社と和光繊維工業、大和染工の合弁会社である南通和光繊維有限公司(2000年設立)による自動車シート地用原糸の捲縮加工、豊田工機(現ジェイテクト)との合弁会社・豊田工機汽車部件(天津)有限公司(2003年設立)によるパワーステアリングポンプ、日本ゼオングループとの合弁会社である瑞翁化工(広州)有限公司(2004年設立)の自動車ゴム部品の原料となるゴムコンパウンド(CMB)の製造と販売、豊田合成、台裕ゴムとの合弁会社・?田合成(佛山)橡塑有限公司(2004年設立)によるウェザーストリップなどのボデーシーリング部品やホース部などである。2004(平成16)年6月には長谷虎紡績との合弁で自動車用カーペット部品に使用するタフトカーペット製造会社の上海豊虎汽車地毬有限公司を設立し、天津一汽豊田汽車向けマークX用タフトカーペットの生産を開始した。その後、クラウンやマジェスタ用の生産も着手した。2006年11月には自動車内装材製造のオーツカとの合弁により、自動車用フロアカーペットの素材となる不織布の生産会社である天津豊通大塚繊維有限公司を設立し、トヨタ紡織の現地関連企業に供給を開始した。世界経済に深刻な打撃を与えた2008年のリーマン・ショックも中国への影響は軽微だったため、その後も自動車関連事業の拡大が続いた。2011年5月、東洋紡との合弁により中国・江蘇省にエアバッグ用基布の製造・販売会社である東洋紡汽車飾件(常熟)有限公司を設立し、2012年4月より生産を開始した。設備・金型関連事業の推進自動車部品の製造に欠かせない関連事業の強化にも努めた。2003(平成15)年9月、プラセスと稲熊プレス工業、日本スタッドウエルディングと合弁で中国・天津に樹脂精密・特殊成型部品を製造する富来精工(天津)有限公司を設立した。これにより金型から精密樹脂成型加工、特殊成型用精密金属プレス部品、金型部品インサート成型部品、二次加工までの一貫体制が整うことになった。同年12月に中国自動車産業向けの設備の設計、製作、保全を目的として豊通エンジニアリングとの合弁で天津豊通汽車設備有限公司を設立し、VIOSやカローラ、クラウン、マークⅡ向けの設備エンジニアリング事業を開始した。2011年4月には豊田通商(中国)有限公司の100%出資により上海市近郊の江蘇省太倉市に特殊鋼の保管、切断、検査、輸送を行う豊田通商(太倉)特鋼加工有限公司を設立し、稼働開始した。中国でのディーラー網整備本格的なモータリゼーションが到来した中国での需要に応えるためディーラー網の整備を進めた。江門豊田社(江門市)、豊田広豊社(哈爾濱市)に続ハルピンサービスセンター天津豊通再生資源利用有限公司沿革編153