ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

オールライフに名称変更し、介護用品総合卸企業とした。さらに2018年2月、オーダーメード型のリハビリ施設「AViC THE PHYSIO STUDIO」(エービック・ザ・フィジオ・スタジオ)を開設し、自費リハビリ事業にも参入した。豊通ライフケアは2014年4月、豊通ファシリティーズに名称を変え、オフィス住環境事業に特化した事業展開を進めた。10繊維分野におけるSCM構築2007(平成19)年5月、レッグウェア、インナーウェア製造の老舗である福助と資本業務提携し、商品企画・生産調達・物流・販売などに関わる互いの力を生かし、実用衣料分野での事業拡大を図った。2009年10月には福助の株式を買い取り、当社のグループ会社とした。斬新な広告活動による抜群の知名度と3,000社を超える取引先との営業網を生かし、レッグファッションにおける当社とのシナジー創出が狙いであった。同社はその後、当社の海外ネットワークを活かし、2011年2月、中国・上海に初の海外法人を設立し、中国でレッグウェアファッションの発信を開始した。なお、2018年1月には関係会社の東洋棉花、豊通ファッションエクスプレス(TFE)、TBユニファッション、福助が特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパンを通じ、国際フェアトレードラベル機構が定める国際フェアトレード認証をコットンのカテゴリーにおいて取得し、国際的な広がりをみせていたフェアトレードの動きに対応した。11医療・医薬品分野の事業開拓2011年5月、バイオ医薬品製造会社であるスペインのジェンヘリックス社と日本における総代理店契約を締結した。当社とジェンヘリックス社が協業したバイオシミラーは、遺伝子組換え技術を応用したバイオ医薬品の特許満了後、先行薬と同様の効能・効果を持つ医薬品として製造・販売される後発医薬品である。成長が期待できるバイオシミラー市場に商社としていち早く参入し、国内の医薬品メーカーにジェンヘリックス社のバイオシミラー製品の提供およびバイオ新薬の受託製造サービスの仲介を開始した。2012年4月にはライフ&メディカル事業推進部を発足させ、事業のさらなる開拓、拡大に乗り出した。その一つがインドにおけるセコムグループ、キルロスカとの協業による病院経営であった。本事業を通して日本の優れた医療を海外に輸出し、広く現地の医療の質向上に貢献することを目指した。2015年5月にはフィットネスクラブなどの健康サービス事業者に向けたコンサル型健康管理サービスの商用展開を開始した。当社が開発した国内最軽量の通信型活動量計とPHR(パーソナルヘルスレコード)システムを活用し、計測した消費カロリーや歩数、利用者の体組成、体重、血圧などの基礎健康情報を一元的に収集・管理し、利用者へ分析・診断・健康指導を行うものである。福助紳士靴下沿革編147