ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

なる中、当社のエネルギー関連事業も変化の途上にある。国内で石油由来の燃料販売を行ってきた豊通エネルギー、シンガポールを拠点に世界各国の港でバンカー・オイルを供給している豊田通商ペトロリアムも燃料転換を視野に入れ、バイオマス燃料供給や東北地方でのLNG販売、三河湾で船舶用LNG燃料供給事業に乗り出した。電力分野でも、実績の積みあがっている発電事業(特に風力・太陽光・バイオマス発電)に加え、水力・地熱発電にも乗り出し、こういった再生可能エネルギー電源を確保した電力小売り事業や送電・蓄電事業への参入も目指している。第5節化学品・エレクトロニクス本部れた2000年代以降、自動車材料分野では自動車用1 3分野のシナジー創出化学品・エレクトロニクス本部では、自動車向け材料、化学品、エレクトロニクスの3分野が一体となり、シナジーを創出しながら事業を展開してきた。自動車向け材料分野では、自動車用の樹脂・ゴムなどの製造・販売に加え、車載電池向けなどの部材・部品の供給をグローバルネットワークを通じて展開してきたほか、化学品分野では一般消費財に使用される洗剤原料、衛生材料、包装材料など幅広い分野の化学製品を取り扱い、ビジネスの拡大を図ってきた。エレクトロニクス分野では、日本最大の電子デバイス商社グループとして自動車や産業機器などに組み込まれるエレクトロニクス部品やソフトウェアを幅広く取り扱ってきた。2化学品および自動車向け材料分野の新領域挑戦新興国をはじめとする需要の増大とニーズの多様化が進み、あらゆる資材で環境への対応が求めら樹脂の製造・販売、部材の供給を行いつつ、PHV(プラグインハイブリッド)やEVなど次世代自動車の原料・部材の企画提案に努めた。化学品分野では洗剤原料、衛生材料、包装材料など幅広い分野の化学品を扱い、アジアにおける強力な販売力とネットワークを生かし、ヨード事業や医療、肥料といった新たな領域にも挑んだ。3化学品および自動車向け材料販売会社の経営統合当社ならびにトーメンの子会社であった豊通プラケムとトーメンケミカル、トーメンプラスチック販売の3社は、それぞれ化学品、自動車向け材料の販売事業を進めてきた。当社とトーメンが経営統合を果たしたことにより、それぞれが培ってきた専門性や機能のシナジーを追求するため、2009(平成21)年4月、3社は合併し、化学品および自動車向け材料の専門商社である豊通ケミプラスとなった。これ樹脂ペレット沿革編141