ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

合弁によるTRD(現トヨタカスタマイジング&ディべロップメント)ブランドのアクセサリー、パーツの販売、アフリカにおける石油大手TOTAL社との提携によるセカンドチャネル構築など、市場拡大が予想されるアフターマーケット市場開拓も重要事業の一つと位置づけた。3パプアニューギニアでの物流センター設立2014(平成26)年12月、Toyota Tsusho(PNG)Ltd.はパプアニューギニアで自社が取り扱う新車・補給部品のための物流センターを設立した。在庫管理・納車前検査・アクセサリー装着といった代理店機能が集約され、より効率的なオペレーションが実現することになった。さらなる新車・部品需要の拡大が見込まれる中、高い顧客満足を提供する機能の向上を図った。4エジプトでのフォーチュナー新型モデル生産開始当社が40%を出資しているエジプトのToyotaMotor Engineering Egypt S.A.E.(TMEE)が車両組立を委託したArab American Vehicles Co.において2017(平成29)年7月、SUV「フォーチュナー」の新型モデルの量産が始まった。2011年5月TMEEを設立して以来、当社が車両の需給管理、物流マネジメントを担ってきたもので、これにより事業企画・契約・生産準備・購買調達の各工程におけるノウハウが蓄積でき、技術的観点を持った「モノづくり商社」としての性格をさらに鮮明にすることになった。5東南アジアでのモビリティサービス2017(平成29)年8月、新たなモビリティサービス領域における協業推進を目的として東南アジア最大のオンデマンド配車・モバイルペイメントサービス提供企業であるGrab Inc.への出資を行った。この出資を通じ、コネクテッド、フリート車両の提供、保険などの領域を中心に東南アジア地域でモビリティサービス領域での戦略的協業を推進することとした。6 100年に一度の大変革期自動車本部のコア市場である新興国でモータリゼーションの進展によりさらなる自動車需要の拡大が見込まれる一方、自動車産業には100年に一度と言われる大変革期が訪れ、デジタル化・自動運転といった技術革新が進みつつあり、ライドシェアなど、新しいモビリティサービスの動きが加速している。そうした中、自動車本部では新興国における資源価格変動や情勢の変化に柔軟に対応し、外部環境の変化に左右されにくい強固な経営基盤の確立を進めつつ、次世代モビリティ社会の到来を事業領域拡大の好機と捉え、新たな価値創造を目指している。エジプト、トヨタ新型SUVラインオフ沿革編137