ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

世界規模での物流サービスを確立していく必要に迫られる中、キムラユニティーから物流事業の企画提案から設計・立ち上げ・フォローを行うシステム&コンサルティングのビジネスを展開したいとの申し入れがあり、両社の思惑が一致しての提携となった。それに伴い、両社の関係をさらに深めるべくキムラユニティーの株式8.3%を2001年2月取得した。そして2001年ブラジル、2002年タイにて合弁会社を設立した。4自動車部品・用品・資材事業の拡大2009(平成21)年2月、インテリアからエクステリアまで幅広い自動車向け純正部品、純正用品事業を開発・供給する目的で豊通オートモーティブクリエーションを設立した。また、2017年12月、自動車産業サプライチェーンを維持し、海外での事業展開による一層の事業成長、販売力を強化するために、国内最大の自動車サンバイザーメーカーである共和産業を子会社化した。資材事業分野においては、エアバッグの普及が進む中、ベトナム・中国に続き、2016年12月、新たにインドでもエアバッグクッションの製造事業を立ち上げた。5タイヤ組付け事業の開始2002(平成14)年、グローバル部品・ロジスティクス本部のパーツアッセンブリー事業部と中央精機、当社海外現地法人、タイヤ組付け会社の提携によりグローバルなタイヤ組付け事業を開始した。技術支援を行う中央精機、現地運営サポートを行う海外現地法人、事業運営を担当するタイヤ組付け会社に対し、当社は事業投資と立ち上げ、採算管理を行い、タイヤ組付けにおけるバリューチェーンを構築した。その後のグローバル展開により進出先は8カ国、12社、21工場にまで広がり、年間の組付け台数は350万台に達した。6市販部品事業の拡大自動車部品の物流に関するノウハウと世界中に広がるネットワークを生かし、市販部品事業の拡大を図った。2014(平成26)年にマレーシアとタイで自動車部品や産業・工業資材を取り扱い、両国に直接販売網を持つBorneo Technical社を買収し、市販品のボリュームゾーンをターゲットとしたビジネスを開始した。中国では当社自動車本部、インドネシアではAOPグループ、インドではTVSグループ、アフリカではCFAO社をそれぞれ協業相手として事業の拡大を図った。7テクノパーク事業の展開自動車関連中小部品メーカーの海外進出支援を目的とするテクノパーク事業は、1998(平成10)年にインドで始まり、現在タイ、中国、インドネシア、カンボジアの4カ国6拠点で展開している。昨今の新興国市場の拡大、さらなる現地生産・現地調達ニーズの高まり、円高の定着を背景として企業の海外進出が活発化していることに対応したもので、テクノパーク推進室を中心に他の新興国でも事業展開を目指した。インドエアバッグ事業体(TASI)開所式タイヤ組付け沿革編135