ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

第3章価値創造を目指す事業展開第1節金属本部1三つの事業分野の連携金属本部は「自動車鋼材」「鉄鋼製品」「非鉄金属」「鉄鋼原料」の四つで事業展開を図ってきたが、2017(平成29)年4月に組織再編を行い、「自動車素材」「金属製品」「金属資源」の三つに再編し、「単一商品を扱う組織」から「マルチマテリアル対応機能を持った組織」への転換を果たした。それぞれの分野で事業を深掘りしつつ、三つの事業分野が互いに連携し、自動車関連および自動車関連以外の双方の分野における事業価値の創造を目指すものであった。国内外の有力事業パートナーとの関係をより強固にしながら、既存事業のさらなる強化と新規有望案件の発掘と事業化を進めたが、その中で、とりわけ成長が著しかったのは鋼材ブランキング、アルミ溶湯、グリーンメタルズのいわゆる“金属3事業”であり、米国で立ち上がった後、アジアや欧州などでも展開され、当社の重要な収益源となった。2世界76拠点でのビジネス展開2000(平成12)年以降、トヨタ自動車およびトヨタグループ各社のグローバル展開に合わせ、世界中に拠点を広げ、加工、物流、ITによる受発注システムなどによりジャスト・イン・タイムを実現するサプライチェーンマネジメントを構築した。部品用鋼材を提供する加工センターを展開したほか、スクラップを再生し、ユーザーに提供するアルミ溶湯事業の拡大も図った。資源開発にも取り組み、インドでのレアアース分離工場の稼働、アルゼンチンでの炭酸リチウム生産を進め、生産工場内で発生する廃棄物の適正処理を通じたスクラップ回収、資源確保を目的としたグリーンメタルズ事業にも取り組んだ。その結果、世界中の拠点は17カ国、76拠点に広がることになった。廃車スクラップヤードスチールコイル沿革編131