ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

テライト会場であった笹島旧貨物駅12.4haの再開発にも、大和ハウス工業、日本土地建物、オリックス、名鉄不動産とともに「ささしまライブ24特定目的会社」の一員として参画した。2017年3月に竣工、10月には新たなランドマーク「グローバルゲート」として、オフィス、ホテル、コンファレンス施設、商業施設が全面開業した。6バイオ燃料事業への取り組み2005(平成17)年12月、北海道庁と共同でバイオ燃料の国家プロジェクトをスタートさせた。道内で原料となる菜種やヒマワリなどを栽培し、バイオディーゼル燃料を生産・実用化する新エネルギー開発機構による国家プロジェクトであり、事業の実証性についての検証を開始した。2014年春には福岡市、九州大学、三菱化工機と共同で下水汚泥バイオガスから製造した水素をFCV(燃料電池車)に供給するシステム実証事業を開始した。生活排水を下水処理施設で処理する際に発生するバイオガスの主成分であるメタンから高い純度の水素を製造し、水素ステーションを通じてFCVに供給する仕組みである。さらに水素製造の過程で発生した二酸化炭素を水素とは別に回収してハウス栽培に提供し、循環型社会の構築にも貢献する。エネルギー自給率の低い日本において地産資源の高効率活用は重要な課題であるとの認識から取り組みを開始した。7ベンチャー企業への出資2015(平成27)年6月、立命館大学発のベンチャー企業である三次元メディア(現Kyoto Robotics)の第三者割当増資を引き受け、出資基本契約を締結し、同社に7.1%の出資を行った。また、オムロンの100%出資子会社でベンチャー企業への投資を行うオムロンベンチャーズにも出資した。当社は産学連携のトップランナーである立命館大学が支援する三次元メディアおよびオムロンと共同で、世界初の技術である「3次元ビジョンセンサ」を活用した製造業の自動化に向けた取り組みを開始した。8空港運営ビジネスに参入2015(平成27)年11月、国管理の空港として初めて民営化した仙台国際空港の運営事業に参加した。当社のほか東急グループ、前田建設工業で組織されるコンソーシアムの仙台国際空港がエアラインの誘致や着陸料の設定、施設内店舗の選定などを行った。当社はトーメン時代からラオスの首都ビエンチャンにあるワッタイ国際空港で日本企業が海外の空港運営に関わる初めてのケースとして実績を重ねており、物流をはじめとする総合商社の機能やノウハウが生かせると判断して参入した。9炭素繊維リサイクルプロジェクトへの参加2016(平成28)年2月、当社と東レが進めていた「革新省エネルギー熱分解法による高効率リサイク仙台国際空港沿革編129