ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

と同時に、自動車分野で培った機能、ノウハウの横展開により、シナジーを創出し、非自動車分野において第2、第3の柱を育成・確立するとした。3フラッグシップメッセージの策定2006(平成18)年4月、「VISION 2015」とともに新たに掲げられたものにフラッグシップメッセージの「G’VALUE with you」がある。トーメンとの経営統合を果たした当社は内外のさまざまなステークホルダーに対し、豊田通商グループの意識や存在意義を理解してもらう必要に迫られていた。顧客・社会視点に立った経営を推進するのと同時に、誠実なコミュニケーションを行うことで揺るぎない信頼関係を築いていくためのメッセージであった。「G’VALUE with you」のGには、「Global/世界を舞台とした活動の展開」「Glowing/健康的にして燃え立つような情熱の保持」「Generating/新しい事業を創造し続けること」というキーワードが託され、一人ひとりが自分の「G」を追求していくことでより豊かな価値を創造していこうという願いが込められた。4豊田通商グループウェイの発表加商に続き、トーメンとの合併を果たしたことで、当社グループに両社の関連会社が加わることになり、これが新しいグループウェイ策定の契機となった。合併と同時に発表された「豊田通商グループウェイ」では顧客視点での価値創造に到達するため二つの価値創造プロセスが定められた。すなわち新たな商売の“種”を発掘し、ゼロから商売を創出するための「無から有へ」、川上分野から川下分野までグローバルかつスピーディなバリューチェーン構築による、機能の複合化を目指す「点から線へ、そして面へ」という道筋である。そしてこれらを支える価値・信念として「商魂(不屈の精神・進取の精神)」「現地・現物・現実(真のニーズの追究・PDCAの実践)」「チームパワー(個のパワー+チームワーク)」が明らかにされた。このグループウェイは当社グループに属する役職員が守るべき独自にして確固たる行動原則となった。5「GLOBAL 2020 VISION」の策定2011(平成23)年4月、トーメンとの合併から5年を経て、経営環境が目まぐるしく移り変わる中、新たなグループビジョンを共有すべきとの判断から「GLOBAL 2020 VISION」が策定された。現状を維持するだけでは重要課題を解決することはできず、危機感をもって現状を変えていくべきであり、事業構造においては従来の自動車・非自動車という視点を超え、「モビリティ:ライフ&コミュニティ:アース&リソース=1:1:1」という事業ポートフォリオの確立、すなわち「TRY1」の実現がここで宣言された。「GLOBAL 2020 VISION」が一人一人に求めたのは、EDGE(Evolution・Diversity・Globalization・Expertise)を効かせて殻を破るという「破殻」であり、共に新たな価値を創造していくという「共創」であった。一人一人が内なる壁を壊し、殻を突き破り、ありたい姿に向G’VALUE with you“G’VALUE with you”ロゴ126