ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

ブラジルでの直営ディーラー展開1990(平成2)年6月、拡大していたブラジルの自動車市場に対応し、当社と豊田通商ブラジル(TTB)、現地資本販売店のトヨブラ社との合弁により自動車販売会社を設立した。その後、トヨブラ社側の事情により同社が合弁事業への参加を見送ったため、1992年3月、当社100%出資のコメルシオデベイクロストヨタツウショウ(CVTT)を設立した。事業目ブラジル、コメルシオデベイクロストヨタツウショウ(CVTT)ショールームオープニングセレモニー(1993年9月)的はトヨタ自動車の商品や部品、アクセサリーおよび日本からの輸入車の販売、アフターサービスなどであった。ショールームの開設やCSを重視した従業員により、それまでのブラジルのディーラーではありえなかった“サービス重視のディーラー”との評判を呼んだ。アルゼンチンで直営ディーラーのオープン1998(平成10)年9月、アルゼンチン・ブエノスアイレスで、当社100%出資によるトヨタ車ディーラーのトヨタパナメリカーナ(TTCA、現TTC AUTO ARGENTINA S.A)がオープンした。アルゼンチンの自動車市場は当時、年間40~50万台の規模があり、隣国ブラジルとの完成車相互補完輸出入も活発だったが、市場は欧州系メーアルゼンチントヨタパナメリカーナ社カーの現地生産車が中心であった。TTCAはアルゼンチントヨタ社が生産したハイラックスを中心に日本やイギリスから輸入された完成車とともに販売された。トリニダード・トバゴでの直営代理店の支店開設1998(平成10)年3月、カリブ海の東端、南米ベネズエラの東隣に位置するトリニダード・トバゴで、当社100%出資のトヨタ・トリニダードアンドトバゴ社(TTTL)のサンフェルナンド支店がオープンし、新車販売、部品・サービスの供給を開始した。サンフェルナンド地区はトリニダード・トバゴの主要産業である石油化学関連企業が集中していることからトヨタトヨタ・トリニダードアンドトバゴ社車に根強い需要があり、それに応えることを目的とした。5欧州での事業展開イギリスでのトヨタプロジェクト欧州連合(EU)を誕生させた欧州は、1999(平成11)年にユーロを導入し、単一通貨による市場を形成しつつあった。そうした欧州市場に対し、トヨタ自動車はイギリスで現地生産を開始することとした。それを支援するため1989年11月、ベルギーに本社を置く豊田通商ヨーロッパ(TTESA)のダービー駐在員事務所を開設し、翌年にはロンドン事務所を支店に昇格させた。トヨタツウショウUK社1992年2月、現地法人の豊田通商イギリス(TTUK)をロンドンに設立し、1992年4月、ダービー駐在員事務所を統合し、支店として営業を開始した。1995年にはロンドン本社内に設置された自動車部を経由して英国で生産112