ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

に関する代理店契約ならびにアフターサービスの業務委任契約を結んだ際は、当社が仲介役を果たした。UMWトヨタ社カムリラインオフトヨタのBBCプロジェクトへの対応当社は、ショックアブソーバーのタイ向け輸出をはじめ、タイトヨタ社からのディーゼルエンジンの輸入、インドネシアからのガソリンエンジンの輸入を行っていたが、トヨタ自動車が東南アジア諸国の急激な経済成長と自動車生産の拡大を受け、ASEAN諸国が覚書を交わした自動車部品相互補完に関する「BBC(Brand to Brand Complementation)プロジェクト」の推進を図るに当たり、当社はその一環として、1992(平成4)年4月にはカヤバ・マレーシア社製のカローラ用ショックアブソーバーのタイトヨタ社向け輸出、同年7月からはマレーシアのT&Kオートパーツ(トヨタ自動車、光洋精工、UMWトヨタ社の合弁)製ステアリングシステムのASEAN域内での流通を担った。インドネシアでの物流会社の設立1995(平成7)年、日本でも取引実績のある総合物流会社岡本フレイターズとの合弁により、インドネシアに豊田通商ロジスティックセンター(TTLC)を設立した。現地顧客へ物流サービスを提供するもので、インドネシアでは初の日本側資本100%の物流会社であった。ジャカルタ郊外の保税区内1万4,000m2の敷地に延べ面積3,000m2の保税倉庫を確保し、輸出インドネシアTTLCオープニングセレモニー入通関、保税保管、集配送および梱包業務を開始した。ミャンマーでの事業開始1996(平成8)年12月、ミャンマーのヤンゴン市内にあり、当社が支援していたAye & Sons Ltd.がトヨタ認定サービスステーション(TASS)として認定されたため、トヨタ車の販売・修理用基地として機能させた。カウンタートレード対応のための支店を開設(2018年現在は事務所)し、豊富な木材や食品、非鉄金属の取り扱いを開始した。ミャンマーTASS開所式3オセアニアでの事業展開1989(平成元)年に豪州に豊田通商マインニングオーストラリアを設立し、1991年5月、キャンバーウェル炭鉱の開山式を行い、採炭事業を開始した。長年の念願であった自前エネルギー源の開発・供給を開始したが、四半世紀に及ぶ供給を経て2015年12月に資産譲渡した。LNGをはじめ天然資源が注目されるようになった南太平洋諸国では1991年、この地域で自動車および部品販売事業を展開していた豪州企業のBurns Philp(BP)に当社が25%出資したのを発端として事業が始まった。その後、持株比率を高めて1999年に100%子会社化し、傘下7カ国代理店110