ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

た。1994年7月、日本の岩田ガーゼと中国側との共同出資で無錫長豊漂染有限公司を設立し、ガーゼ・晒加工分野に進出した。加えて、物流コストと在庫コストの低減、リードタイムの短縮を図る天津豊田物流有限公司、中国国内で輸出入業務や地場商内構築などの商社活動のため、豊田通商(上海)有限公司、豊田通商(天津)有限公司、豊田通商(広州)有限公司をそれぞれ設立した。1998年にはトヨタ自動車、四川旅行車製造廠および当社が合弁会社として設立した四川豊田汽車有限公司の工場建設がスタートし、2000年12月より中国でのコースター生産が始まった。また、2003年7月には成都神鋼建設機械有限公司の設立に参加した(2017年売却)。江崎会長と李瑞環・中国中央政治局常務委員との会談2アジアでの事業展開パキスタンでの合弁会社設立1993(平成5)年4月、パキスタンのカラチに設立されたインダスモーター社で現地生産第1号のカローラがラインオフした。1989年から進行していたプロジェクトであり、当社は資本出資のほか、現地での工場建設、機器の調達ならびに据付指導、生産・経理・総務の管理システムの構築、販売促進活動などプロジェクト全体のコーディネート役を担った。パキスタンの国内市場の規模が小さかったため、国内市場の開拓に取り組みつつ、第三国への輸出も目指した。インダスモーターラインオフ式インドでの多面的な事業展開インドではテクノパーク事業、トヨタ車販売、物流という多面的な事業展開を図った。1998(平成10)年9月、バンガロールにトヨタ自動車と合弁でトヨタ・テクノ・パーク・インディア社(TTPI)を設立し、インドに進出してトヨタ・キルロスカ・モーター社(TKM)に部品を供給する日系部品メーカーへの支援を開始した。土地・建屋・原動力設備などの共同施設を用意し、その他、現地生産を始めるのに必要なさまざまなサービスを提供した。1999年3月、マハラシュトラ州ムンバイ地区にトヨタ車の販売代理店トヨタラコジーオート社(TLAL)を当社が93%出資して設立し、トヨタ車の販売に乗り出した。翌月にはTTPI内にスティールアンドロジスティックスセンター(SLC)を合弁で設立し、当社で初めてスティール部門(鋼板加工)とロジスティックス部門(物流センター)を合体させた会社を誕生させた(2007年豊田通商インディア(TTIPL)に統合)。1998年、豊田工機(現ジェイテクト)とインドのキルロスカグループの工作機械メーカーであるマイソールキルロスカ社が、豊田工機工作機械トヨタテクノパークインド(TTPI)沿革編109