ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

第3章海外事業の展開第1節ネットワーク経営の強化1ネットワーク経営1993(平成5)年の「21世紀ビジョン」で総合商社から総合企業への脱皮を表明した当社は、力強い衛星企業づくりを施策の一つと位置づけ、社内の各部門や国内外の拠点、関連会社と手を組み、商品戦略を軸としたグローバルな連携によって総合力を発揮するという「ネットワーク経営」を打ち出した。海外シフト、情報化、規制緩和、技術革新といったトレンドに対応し、どのような商品・サービスを、どの地域・ユーザーに、どのような機能によって供給していくかという戦略を、衛星企業群とともに役割分担し、展開しようというものである。そのネットワーク経営を端的に示したのが、使用済み自動車から排出される各種資源の回収やリサイクルに関わる事業であった。豊田メタルが使用済み自動車のボデーを破砕・加工し、生ずるシュレッダーダストの分別・活用を行う一方、豊通リサイクルがその延長にある使用済み触媒の回収・リサイクルを推進する。当社、豊田メタル、豊通リサイクルにトヨタ自動車を加えたネットワーク経営により、環境・リサイクル事業を深耕することを目指した。物流の合理化でもネットワーク経営が生かされた。パートナーとなった豊通物流は従来の保管型倉庫から脱して、タイムリーな物流情報に基づく豊田メタル第3号シュレッダー機導入(1990年11月)豊田メタル、リサイクル功労者第1回表彰式にて通産大臣賞受賞(1992年10月)沿革編107