ブックタイトル豊田通商70周年史

概要

豊田通商70周年史

5リゾート事業の展開リゾート法の施行を受け、全国的にリゾートが開発されていく中、当社も各地でリゾート開発に取り組んだ。愛知県では県の構想を受け、「三河湾地域リゾート開発」が打ち出され、1989（平成元）年11月、田原町（当時）とともに第三セクターの田原リゾート開発を設立した。同社が事業主長崎サンセットマリーナ体となり、1997年7月、白谷海浜公園を開園した。1990年には、知多半島一帯を海洋型レジャーの一大拠点とする第三セクターの南知多リゾート開発を設立し、「マリン・メッセもろざき埋立開発」を進めたが、景気の回復が不透明だったことから、1996年1月に解散した。三河湾を望む蒲郡市に大型海洋施設の「ラグーナ蒲郡」の建設を目指し、1991年に設立された蒲郡海洋開発（その後、本業を譲渡し2015年1月に解散）に資本参加した。1993年にはトヨタ自動車の本格的マリン事業への進出に伴い、長崎県、トヨタ自動車、デンソーほかトヨタグループと共同して第三セクターの長崎サンセットマリーナを設立し、1995年7月に開業した。1995年4月、第三セクター方式で設立されてオープンしたテーマパーク「サンテパルクたはら」には当社も企画段階から参加し、他の民間企業とともに出資した。6その他事業への挑戦1989（平成元）年6月、マルチメディア事業の一環として豊田市、三好町、藤岡町、長久手町（ともに当時）をサービスエリアとするCATV事業者である、ひまわりインフォメーションネットワーク企画（現ひまわりネットワーク）にトヨタ自動車とともに出資した。これを皮切りに1991年に碧海5市（刈谷市、安城市、高浜市、知立市、碧南市）をサービスエひまわりネットワーク（CATV事業）リアとする碧海キャッチネットワーク（現キャッチネットワーク）に出資し、1996年に東海市、知多市、大府市をサービスエリアとする第三セクターの知多メディアネットワークにも出資し、CATV事業を支えた。アパレルビジネスで独自ブランドによるセレクトショップの全国展開に着手したのは1994年5月であった。フランス語で「処女航海」を意味する「ヴォヤージュ・ド・デビュー」をプロジェクト名として、パリのカプチーノ・ピュエラ社製品を中心に10ブランドを独自ブランドとしてセレクトショップ形態の直営店を全国展開した。106