ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

の育成を図った。食料品の輸入拡大1990年代、社会インフラとして急速に増加したコンビニエンスストアをはじめスーパーマーケットやファミリーレストランとの直接取引を増大させた。1990年代半ば以降、取引がさらに拡大したことを受け、豊田通商ヨーロッパを通じ、わが国で初と言われる欧州野菜の輸入を行った。海外での農園経営にも乗り出し、1988(昭和63)年に米国フロリダ州のグレープフルーツ農園に投資したほか、1989(平成元)年にジャマイカでのブルーマウンテンコーヒービジネスに参入した。1993年には中国広東省・松徳豊(清遠)食品有限公司に資本参加し、メンマをはじめとする中国農産物の確保を図った。ブルーマウンテンコーヒー(ジャマイカ)7保険部門の事業展開保険事業の拡大1990年代に入り、保険部門は関連会社の設立や拠点の拡充により、積極的な事業展開を図った。1990(平成2)年4月、ガン保険の販売を目的として豊通ファミリーライフ(現豊通保険パートナーズ)を設立した。1991年6月に苫小牧営業所、1994年4月に松本営業所で代理店業務を開始し、サービス網の整備を進めた。50年ぶりに保険業法が改正された1997年4月には豊通インシュアランスマネジメントを設立した。1990年代、トヨタグループが海外に進出するのに合わせて、海外事業室との連携のもと、本格的な保険アドバイスを行った。1996年4月、米国でマーシュ&マクナレン社と提携し、ブローカー業務を開始した。並行して、中国、東南アジア、ブラジルでも保険サポート体制を構築し、顧客の海外展開に備えた。保険部パンフレット金融ビッグバンへの対応ドライビングシミュレーター1996(平成8)年から大規模な金融改革制度、いわゆる日本版ビッグバンが始まったのを受け、保険部門では各種金融商品の顧客への案内に努めた。また、豊通労災会の会員企業向けに「ゼロ災運動支援サービス」として職場の安全衛生研修、労働安全サービスなどを実施した。さらに自動車保険の拡販のため、通勤車両・駐車場管理サービスを実施した。システムの充実も図った。1989年保険戦略コンピューターシステム(ASSIST)を導入し、顧客・保険契約を一元管理し、サービスの向上に努めた。この時期、経営環境は厳しかったが、自動車産業の好調に支えられ、保険部門の取扱高は順調に推移した。1999年6月、保険部門は繊維物資部門と統合され、生活関連部門となった。沿革編103