ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

1995年3月にはエネルギー部と化学品部を資材部門に吸収し、1999年11月の組織変更に伴い、資材部門から産業資材部門へと名称を変えた。さらに産業資材企画室の新設によって5部1室体制となった。自動車用品事業の拡充1992(平成4)年、自動車部品開発グループ、1994年に自動車部品貿易グループを新設し、1996年にはカーインテリア分野の成長を踏まえ、カーアクセサリーグループを発足した。さらに1997年に用品専用工場として豊田化工尾西工場を開設した。1996年にシート張り替え事業に着手し、「TEC LINE」ブランドを立ち上げ、アフターマーケット開拓にも乗り出した。イタリア製アルミホイール「TGF」ブランドの輸入・販売も開始した。工業資材部の拡大木材、紙・パルプ、砿産品の3分野を扱ってきた工業資材部では、唯一枯渇しない天然資源とされる植林材を使った工業木材の用途拡大を図った。紙・パルプ分野ではトヨタ自動車をはじめトヨタグループ各社に包装資材や段ボールの安定供給を行い、古紙のリサイクルも開始した。砿産品の分野では鋳造副資材を安定供給する一方、トヨタ自動車と部品メーカーが生産拠点を拡充していたASEAN(東南アジア諸国連合)や米国への輸出拡大を図った。省資源化に貢献するアルミ化の流れに、アルミ鋳造用副資材の開発と提案で応え、トヨタ自動車と共同でアルミ溶湯清浄化炉の開発も行った。エネルギー分野の再編成1990年代、エネルギーに関する規制緩和の流れからガソリン末端価格が下落し、競争が激化したことを受け、ガソリンスタンド事業の見直しを行い、異業種との提携や一部店舗のスクラップ化を進めた。海外取引では、1990(平成2)年にシンガポール、1991年にイギリスにオイル部門を開設し、石油トレーディングを開始したが、1993年にはイギリスからは撤退した。エネルギー分野のもう一つの柱である石炭については三菱マテリアルとのジョイントベンチャーにより、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州にキャンバーウェル炭鉱を開設し、1991年5月より操業を開始した。豊通石油販売ガソリンスタンド自動車樹脂化への対応軽量化へのニーズから、自動車部品の樹脂化が進んだことを受け、PP樹脂をはじめとしたエンジニアリングプラスチックの取り扱いを拡大した。バンパー、インパネなどの軽量化・薄肉化、リサイクルといったニーズに樹脂化された自動車部品沿革編101