ブックタイトル豊田通商70周年史

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概要

豊田通商70周年史

ンで生産された日野車の輸出も扱った。また、米国、フランスで生産された産業車両、イタリアで生産されたダイハツ車も手がけた。海外の販売拠点づくりも進めた。1990(平成2)年6月、パキスタンの現地企業と合弁で、トヨタ車の生産販売会社インダスモーター社(出資比率12.5%)を設立し、1993年5月にノックダウンによるカローラの第1号インダスモーター社を送り出した。その後、ハイラックスのノックダウン生産も開始した。また、1993年6月、中国向けのトヨタ車代理店であるトヨタモーターチャイナ社をトヨタ自動車と合弁で香港に設立し、中国へのトヨタ車輸出を拡大した。東欧への輸出東西冷戦が終焉し、旧共産圏諸国が市場経済へ移行するのに伴い、東欧トヨタモーターチャイナ社豊田通商プラハ圏すなわちCIS(独立国家共同体)が潜在力のあるマーケットとして浮上してきた。車両部門では販売・部品・サービスという三つのSの機能を備えたTASS(トヨタ認定サービスステーション)をCISの主要各地に開設し、ここを拠点にトヨタ車の拡販を進めた。1991(平成3)年12月、ハンガリーにトヨタモーターハンガリー社(TMH)、1993年8月、チェコにトヨタモーターチェコ社(TMCZ)をトヨタ自動車と合弁で設立した。これと併行して、1992年6月、当社単独のトヨタ車ディーラーとして当時のチェコスロバキアに豊田通商チェコスロバキア(現豊田通商プラハTTP)を、1996年3月にハンガリーで豊田通商ブダペスト(TOP)を設立した。トヨタ自動車の海外業務移管当社が扱っていた車両はトヨタ車に加え、トヨタ製フォークリフトやダイハツ車、日野車に広がったが、1996(平成8)年にはこうした車両の輸出累計は現地組立のCKDキットを含め、200万台に達していた。アフリカや中南米に限られていた輸出先も100カ国以上に及んだ。こうした実績を踏まえ、輸出規模の小さな54カ国については、トヨタ自動車から海外営業部の主要な業務が移管され、当社がマーケティング・サービス・代理店指導などを担当することになった。5産業資材部門の事業展開産業資材部門への改編1991(平成3)年9月、自動車部品部、工業資材部、建設部を資材建設部門、エネルギー部、化学品部をエネルギー・化学品部門として統括する改編を行った。1993年10月にはエネルギー・化学品部門に東京エネルギー化学品部を加え、1994年3月には資材建設部門から建設部を金属部門に移し、資材部門へと改編した。100