東南アジア最大のライドシェアサービス企業 Grab Inc.に出資
~社内ファンド「ネクストテクノロジーファンド」第1号案件~

  • 化学品・エレクトロニクス

2017年08月30日

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、新たなモビリティサービス領域における協業推進を目的に、Grab Inc. (以下:グラブ社)へ出資しました。

近年、デジタル技術の発達やスマートフォンなどのモバイルデバイスの普及により、カーシェアリングサービスやタクシー配車サービスの他、個人が所有する自家用車を活用するライドシェアサービスが、多くの国・地域で急速に発展しています。東南アジア各国でも、公共交通インフラの未整備を背景に、こうした新しい移動サービスが急拡大し、新たな市民の足として定着しつつあります。

グラブ社は、2012年に創業した東南アジア最大のオンデマンド配車、およびモバイルペイメントサービス提供企業です。東南アジア7ヶ国・87都市のタクシー・自家用車・バイクに対して配車サービスのプラットフォームを提供し、1日当たり乗車数は300万人に達しています。また、同地域でのタクシー会社以外の企業が提供する配車サービスの95%、自家用車両配車サービスの72%のシェアを占めています。同社アプリのダウンロード数は5500万件、登録ドライバーは120万人に上ります。

東南アジア各国で、自動車販売・サービス、テレマティクスなどの自動車関連事業を展開する豊田通商は、このたびの出資により、同地域での新たなモビリティサービス領域における戦略的協業を推進します。コネクテッド、フリート車両の供給、保険などの領域で、今後具体的な協業内容を検討していきます。

豊田通商は、2017年4月に、次世代自動車に関連したビジネスの開発・推進を行うための体制を整備し、CTO*直轄の全社横断の専門組織「ネクストモビリティ推進部」を新設、全社を挙げて新たなモビリティ事業の開発を加速させています。また、豊田通商が扱うあらゆる分野の革新的技術・商品・サービスに対して機動的に投資を行い、市場を開拓するために 「ネクストテクノロジーファンド」を設立し、ファンド業務を行う「ネクストテクノロジーファンド推進室」を設置しました。

このたびのグラブ社への出資は、「ネクストテクノロジーファンド」の第1号案件となります。

豊田通商は、急速な市場環境の変化に迅速に対応する戦略的取り組みを、今後も進めていきます。

グラブ社概要
会社名
Grab Inc. (グラブ インコーポレイテッド)
営業本拠地
シンガポール
設立年
2012年6月
代表者
Co- Founder & CEO Anthony Tan (アンソニー・タン)
事業概要
オンデマンド配車サービス、モバイルペイメントサービス
事業展開国
シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー


*CTO: Chief Technology Officer(最高技術責任者

リリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。