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2012年年頭挨拶

2012年 1月 5日

【はじめに】

皆さん、あけましておめでとうございます。

年頭にあたり、世界各地の豊田通商グループの社員、そしてご家族のみなさんに、新年のお慶びを申し上げます。

 

新しい年を迎えるにあたって、本日は、3つの点についてお話をさせて頂きたいと思います。

一つ目は、昨年の振り返りについて、

二つ目は、「GLOBAL 2020 VISION」と「経営からのメッセージ」について、

三つ目は、皆さんに今年お願いしたいことについて、です。

 

【昨年の振り返り】

昨年1年間を振り返りますと、正に、多難な1年でした。東日本大震災、タイでの大洪水といった自然災害に加え、世界経済を巡る環境では、ギリシャ発の欧州金融危機、米国経済停滞、中国を始めとする新興国経済の減速傾向とインフレの高まりがありました。各産業の主要生産拠点であった東日本及びタイでの自然災害は、関連する企業の収益に影響を及ぼし、地域的な影響に留まらず、全世界的に影響を及ぼすことが露呈しました。

 

とりわけ、円高の急速な進行は、日本の製造業の根幹を揺るがす大きな問題であり、ビジネス・産業の構造をドラスティックに変えていくことが予見され、既に、表面化した動きも出てきております。また、当社最大の事業基盤である自動車業界では、我々以上に危機意識を持っており、今後、大きな構造改革に取り組むものと思われ、ビジネスモデルの改革を問われるはずです。我々は、まず、従来型の既存ビジネスモデルへの危機感を共有・認識すると共に、本籍:トヨタグループ、現住所:商社という位置づけで、顧客・パートナーをリードして、収益に貢献をしていくことが、今後、求められると思われます。

 

また、今後、パラダイムシフトが加速して行く中で、様々な「変化」が出てきます。エネルギー業界での変化、素材・技術の革新、環境規制への進行、そして、新興地域での生活向上といった「変化」を、「機会」と捉えることで、ビジネス拡大への取組みを加速して下さい。昨年は、『加速』と『変革』をキーワードに、VISION 2015へのゴールを目指して戦略策定をして頂きました。既に実行に移して頂いているものと思いますが、自分の中で、「出来たこと」・「出来なかったこと」を充分に整理頂き、「出来なかったこと」に関しては「何故、出来なかったのか?」を振り返って分析して頂き、次へのステップに繋げて頂くようお願いします。

 

【「GLOBAL 2020 VISION」と「経営からのメッセージ」について】

昨年4月に新VISIONとして「GLOBAL 2020 VISION」を発信して、8ケ月が過ぎました。この新VISIONは、我々を取り巻く世界が、昨今、従来では想像がつかないほどのスピードで変化しており、豊田通商グループとして新たな価値創造が必要になってきたことから、策定に至りました。そして、新VISION実現のため、皆さんに、具体的な方針・方策を長計の中で描いて頂くことを目的として、昨年11月に「経営からのメッセージ」を発信しました。『破殻』と『共創』をキーワードに、長計実現のために、どこに、限りあるリソースを効率的に仕掛けていくべきかをメッセージに織り込んでおります。グループ全体として、今後2年間で、2500億円の投資を目標としております。

 

我々の持っている、物流、改善、安全、品質管理など、モノづくりが解る商社としての現場運営ノウハウ・人材、更に、自動車分野で成功したビジネスモデルは、我々の強みであり、他の業界・分野でも活用できるはずです。そういった強みを活かすことで、産業間や部門間の壁をどんどん突き破って頂き、「破殻」をスタートして下さい。また、攻めるべき事業領域においては、新規投資の成功確率を上げるために、『共創』への仕掛けを意識して下さい。どういったパートナーと組むべきか?どういう付き合い方をして、どういう形でのゴールを目指すか?といった視点で、パートナー選択をして頂くと共に、顧客・パートナーから選ばれるためには、どうすれば良いか?も念頭において頂いた上で、長計実現のための方策を、皆さん、一人ひとりが、一人称で考えて頂き、各グループ・部・本部で上長と協議し、作成、実行に移して戴きますようお願いします。

 

【皆さんに今年お願いしたいこと】

今年、皆さんにお願いしたいことが、3つあります。

 

1つ目は、「足元」の総点検です。

予断を許さない、混沌とする世界的な経済の混迷は、弊社の今後の業績に関しても多大なる影響を及ぼすものと推測されます。皆さんには、債権及び受発注管理等の現場での足元固めを、しっかりと引き続きお願いしたいと思います。また、「原価低減への追求」は、新興国メーカーの台頭や円高進行により、より一層、重要なテーマとなってきております。 価格競争は、更なる激化を呈しており、この、競争は『終わり無き』戦いと認識して頂く必要があり、絶え間ない努力をお願いします。そして、過去投資からの収益獲得に関して、確実な実行を心掛けて下さい。

 

2つ目は、「会社から求められる人材」になることです。

当社グループの持続的な成長には、皆さんの一人ひとりの力が大切と考えます。また、グローバルに活躍出来る企業になることを目指して、ナショナルスタッフを始め、積極的な人材登用をしていきます。日常業務をしっかりこなせる人、問題が起きる前に発見・解決できる人、全く新しい視点で、ビジネスを創れる人、そして、グローバルな視点で、物事を捉えられる人と、商社は、いろんなビジネスチャンスや働くチャンスがありますので、多種多様な人材を求めております。自分の持っている才能と、会社が求めている人材とは何か?を判断し、良く見極めて、足りない所があれば、勉強して、自己研鑽に励んで下さい。会社が強くなるためには、個人としての「個のパワー」と、それが集まる「チームパワー」が重要です。まずは、土台となる「個のパワー」を磨いて下さい。

 

3つ目は、何か一つでも良いので、新しいことに挑戦して下さい。

既成概念に捉われることなく、フレッシュな発想・切り口で、新たな事業領域や手段・方法へのチャレンジをお願いします。「チャレンジする風土」の醸成については、継続して会社としても取り組んで行きます。また、新規事業創出の為のセミナーや仕組みも継続・拡大していきますし、海外にも順次、展開していきたいと考えます。


【最後に】

今年の干支「辰年」に込められた意味は、「草木の形が整った状態」を表しているのだそうで、生命の成長が整っていくことを意味するそうです。昨年の災害でダメージを受けました被災地の復興も、整って行くことを期待しております。災害復興支援に就きましては、引き続き、惜しむことなく、努力する必要があると認識しております。皆さんも、日々の中で、努力頂けますようお願い申し上げます。

 

最後になりましたが、今年一年が、災いの無い年となるよう、そして、全世界の豊田通商グループの皆さん、そして、ご家族のご健康とご多幸を祈念して、私からの新年の挨拶とさせて頂きます。

 

※これは、2012年1月5日、豊田通商グループ役職員向けに行われた年頭挨拶です。

 

原稿はこちら

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