豊田通商株式会社 CSRレポート
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 社会課題の解決に向けて、2013年度も3つの重点分野それぞれにおいて多様な活動を展開しました。 「モビリティ」の分野では、経済成長を背景に使用済み自動車(ELV)の急速な増加が見込まれる中国において、日本企業として初となる「自動車解体リサイクル事業」に参入しました。また、自動車の全ライフサイクルを通した3R(リデュース・リユース・リサイクル)の総合的取り組みについて、3R推進功労者等表彰の「内閣総理大臣賞」を受賞しました。 「ライフ&コミュニティ」の分野では、石油代替資源であるバイオエタノールを原料とする「バイオポリエチレンテレフタレート(PET)」に関し、原料調達から製造・販売まで一貫でサポートする世界初のサプライチェーンを構築し、国内外で幅広い産業分野への提案活動を進めました。 「アース&リソース」の分野では、当社グループで再生可能エネルギー事業をグローバル展開するユーラスエナジーグループが、南米ウルグアイで同国初の大規模風力発電事業を開始したほか、国内各地でメガソーラー発電所の建設プロジェクトを始動させるなど、事業展開をさらに広げました。 「地域貢献型事業」では、2014年2月に、アフリカでの社会貢献型ベンチャー育成基金をモーリシャスに設立しました。アフリカではこれまで社会インフラの整備や産業・人材の育成、医薬品などの無償提供、ボランティア活動などに取り組んできましたが、今回の基金設立は、農業、環境、医療などの分野で社外からも様々な事業アイデアを集めて育成・支援を行っていこうとするものです。これにより現地の雇用を創出するとともに、生活・福祉環境の改善や外貨獲得など、アフリカ各国の抱える社会課題の解決により貢献したいと考えており、現在、その目的に合致する有望な事業案件の選定を進めています。 また当社では、こうしたアフリカのベンチャー企業に対し、新基金による資金援助だけでなく、組織や社員の能力強化や商品開発の支援、さらには昨年度当社グループに加わったフランスの大手商社CFAO社を含め、当社のグローバルな物流・販売ネットワークを生かしたビジネスサポートを行っていくことも検討しています。   事業を通したこれらのCSR活動の一方で、安全管理や環境マネジメントなど、「企業として当たり前の責任を遂行するためのCSR」に関しても様々な取り組みを実施しました。 社会的側面では、海外グループ会社の安全活動強化に向けた「グローバル・セーフティ・ミーティング」を前年に引き続き開催し、前年度参加の4ヵ国に新たにインドネシア、南アフリカ、中国の3ヵ国を加えた7ヵ国11拠点の海外グループ会社が「ANZEN FIRST」の理念を共有しました。また事業のグローバル展開に伴ってテロ行為などに対する海外での危機管理の重要性が高まっていることから、コーポレート本部内に「セキュリティー対策室」を新設しました。機密情報管理に関しても、「情報セキュリティー基礎知識のチェックリスト」を作成し、グループ全社員に配布するなどして強化に努めました。 一方、環境的側面についても、環境事故を発生させた工事請負者、運送請負者に対する「請負者監査」を新たに導入し、再発防止を徹底するなど、環境リスクマネジメントのさらなる強化を図りました。 今後も当社グループは、「人・社会・地球との共存共栄」に貢献すべく、CSR活動をさらに強化・拡充させていきます。ステークホルダーの皆様には、変わらぬご支援とご指導をお願い申し上げます。 「人・社会・地球との共存共栄をはかり、豊かな社会づくりに貢献する価値創造企業を目指す」ことを企業理念に掲げる豊田通商では、CSRを「経営そのもの」と位置づけています。こうした考えのもと、当社は変化し続ける社会のニーズに応えられる新たなビジネスモデルを創造し、これまでにない付加価値を提供することで、地球社会の持続可能性向上に貢献しています。 2013年度からは、当社が企業として果たすべき多様な社会的責任を整理した「CSR活動マップ」に基づいて、より戦略的かつ効果的なCSR活動を進めています。同マップでは、CSRの取り組みを「社会的課題解決型・地域貢献型事業」「企業責任遂行型」と「社会貢献(慈善)型」の3つに分け、それぞれの重点取り組み項目を一覧できるようにしています。中でも、「社会的課題解決型・地域貢献型事業」では、「モビリティ(次代の自動車の進化)」「ライフ&コミュニティ(生活環境の向上)」「アース&リソース(地球課題の解決)」を重点分野に定め、2020年にはこの3分野の事業ポートフォリオ(構成比)を「1:1:1」にすることを目指すGLOBAL 2020 VISIONに沿って、当社の事業を整理しており、ビジョンの実現がCSRの推進となることを明確にしています。アフリカでのベンチャー育成基金の設立など世界各地で地域貢献の取り組みを拡大事業のグローバル化に合わせ、社会・環境の両側面で「企業責任遂行型CSR」を強化CSRの基本的考え方CSRを「経営そのもの」と位置づけ、豊かな社会づくりに貢献する価値創造企業を目指す2013年度の主な取り組み「モビリティ」「ライフ&コミュニティ」「アース&リソース」の3分野で事業を通じた社会的課題の解決に注力4

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