豊田通商株式会社 CSRレポート
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配送するための箱詰め作業 近年、アフリカは世界平均を上回る成長を続けています。その恩恵が、所得水準の向上をもたらし中間層も増加。2010年10億人だったアフリカの人口は、2050年に倍増することが予想され、消費市場としてのアフリカにますます注目が集まっています。 それに伴いアフリカの経済成長は、新たに個人消費がその牽引役として台頭しているものの、現状では依然として天然資源とインフラ開発への投資という従来型の開発事業に支えられています。より多くの人々が経済成長の恩恵を受け、生活向上を実感できるインクルーシブ(包括的)な成長を実現するために、従来型の経済成長からの脱却が喫緊の課題となっています。 CFAOは、GDPの6割、国家予算の8割を石油に依存し、産業の多角化が急務であるコンゴ共和国で、90年代から飲料の製造・ボトリング・卸売事業を展開しています。 1994年に欧州ビール大手であるHeineken Internationalとの合弁会社“Brasseries du Congo(以下BRASCO)”を設立、首都ブラザビルと周辺内陸国の玄関口であるポワントノワールの2都市に製造工場を有しています。世界的なビールブランドであるハイネケンやコカ・コーラに地ビールを含めた、計10種類以上の商品の原料調達・生産・ボトリング・配送をしており、2013年の販売量は2.9億リットルで、同国の飲料市場において90%以上のシェアを占めています。生産された飲料は同国内を中心に展開する16,000の販売店に出荷し、小売店、レストランやバーで販売されています。 BRASCOの長年の取り組みにより、ビールやソフトドリンクが地元の文化として定着しました。同社は堅調な消費に応じるべく、生産能力の拡張・設備の近代化に向けた投資を順次行い、現在では10年前に比べ、2倍の生産能力となっています。 また地域雇用の創出にも貢献しています。現在従業員は800名を超え、管理職の86%はコンゴ出身であり、47%の従業員が10年以上にわたり勤続しています。 同国飲料市場の成長に伴い、競争がますます厳しくなっている昨今、BRASCOは企業価値のさらなる向上のため、新たな3つの取り組みを開始しています。 第一に環境への取り組みです。BRASCOはビール製造において自然由来の材料にこだわっています。例えば発酵の間に発生した炭酸ガスは、ろ過やボトリングのために再利用されます。さらに生産過程で大量の水を使うため、そこで発生する全ての廃水を「明日の成長市場」アフリカで勃興する中間層向けに飲料事業を展開資源依存型経済から産業の多角化へコンゴ共和国で飲料事業を20年にわたり展開特集1 ○○○○○○○○○○特集3グループ企業CFAOの活動19豊田通商が出資するフランスの大手商社CFAOは、長年にわたってアフリカ社会に根差した事業を展開しています。アフリカ中央部に位置するコンゴ共和国でも、他の欧州企業に先駆け、グローバルブランド飲料の製造・ボトリング・卸売事業を展開、勃興する中間層の生活に浸透しています。企業価値のさらなる向上のため、3つの分野でCSRを推進1887年11,600名(連結)36億ユーロ(2013.12期)フランス パリRichard Bielle自動車輸出入、医薬品卸など豊田通商(98%)CFAO S.A. 会社概要創業従業員数売上所在地代表者事業内容主な出資者in Conコンゴ共和国ポワントノワールブラザビル

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