豊田通商 CSR Report 2013
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 下水処理に伴い発生する「下水汚泥」は、焼却されて焼却灰として埋立て処分されるのが一般的です。このため多くの地域で、最終処分場の逼迫化や焼却時の温暖化ガスの発生といった問題が生じています。 こうした現状を打開すべくスタートしたのが下水汚泥の資源化事業です。これは下水汚泥等を乾燥・炭化させ、製鋼保温材やバイオマス燃料等として再利用するもの。この事業に、豊田通商は日本臓器製薬(株)とともに、山陰地区最大の産業廃棄物処理会社である三光(株)の子会社、(株)ウェストバイオマスの第三者割当増資を下水汚泥の資源化事業を山陰地区で開始しました。廃棄物の再資源化環境ビジネスの展開 介護用品の販売・レンタルから介護事業者向けのソリューションまで幅広い介護関連事業を展開している生活産業本部では、商社ならではの付加価値の高いサービスの創造を通じて、介護現場での社会的問題の解決に取り組んでいます。また、事業を展開するにあたっては、公共性の高い分野でサービスを提供する企業の社会的責任として、事業に伴う社会・環境面への影響への配慮にも積極的に取り組んでいます。 使用後の紙おむつの衛生管理と廃棄処理の取り組みも、そうした取り組みのひとつです。介護施設では近年、紙おむつの利用が拡大していますが、使用後の紙おむつの処理が大きな悩みになっていました。紙おむつは使用後に大量のごみが発生するため、それらを衛生的に処理することが必要です。そこで生活産業本部は、使用後の紙おむつを完全密封の専用容器で回収し、衛生的に処理するサービス「CLEAN FOREVER」を展開しています。 「CLEAN FOREVER」では、グループ会社の豊田ケミカルエンジニアリング(株)をはじめとする専門会社が、回収処理の工程を厳重に管理しています。例えば、おむつの回収用の容器には、焼却時に有毒ガスを出さないための素材を使用した、周囲に臭いをもらさない完全密封の専用容器を準備しています。また、焼却処分までの各工程が適切だったかを確介護施設で発生する使用後の紙おむつを、衛生的に、かつ環境にも配慮しながら、確実に回収処理しています。生活産業本部の取り組み2013年4月から本格操業を開始した(株)ウェストバイオマスの下水汚泥炭化工場完全密封の専用回収容器「マルチペール」炭層メタンのガス井(カナダ・アルバータ州)各社の協働で、店舗内のエネルギー使用を最適制御新エネルギーの開発 炭層メタンガスは、シェールガスとともに有望な天然ガス資源として注目されています。豊田通商は2012年4月、カナダ最大手の天然ガス事業者エンカナ社から鉱区権益の32.5%を取得し、開発・生産・販売事業に参画しました。 ピーク時の生産量はLNG換算で約102万トン/年と見込んでおり、開発・生産過程で大量の地下水を出さず、環境負荷が少ないのが本件の特徴です。カナダ・炭層メタンガスの開発でエネルギーの安定供給に寄与します。持続可能な資源の利用 最新の省エネ機器、蓄電池等を使い、高効率で電力を活用する「スマート店舗」。その実現に向けたエネルギーマネジメントシステムの開発のため、豊田通商は富士電機(株)、(株)デンソー、(株)ファミリーマート、(株)タカミヤ、ヤマト運輸(株)と共同で、2012年6月から北九州市での実証実験を行っています。 実験は「北九州スマートコミュニティ創造事業」の一環として、実際の店舗を使い、2014年12月まで行われます。実験の成果は地域全体の電力負荷平準化と低炭素化を見据えたエネルギーマネジメントシステムの構築に役立てられます。北九州でスマートコミュニティ創造事業に参画しています。認するために、マニフェスト伝票を導入しています。 今後はさらに、使用済み紙おむつを焼却処理するのではなく、再生紙としてリサイクルする方法についても、検討を進めていきます。引き受けて、2012年から参画。商社の強みを生かして、マーケティングおよび営業サポートを担っています。 今後は、国内他地域にも事業展開し、温室効果ガスの削減とともに、地元の雇用創出など地域への貢献を目指します。 これからも当社は、環境に優しい天然ガスの開発・生産事業を通じて、エネルギーの安定供給に寄与していきます。30

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