豊田通商 CSR Report 2013
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 今後の計画としては、2013年内に立ち上げる新病院の運営を軌道に乗せることに重点を置きながら、将来的には、日系企業の医療機器を拡販していくなど病院周辺事業への展開も視野に入れています。 現在、インドにおける医療機器の市場は、医師の多くが欧米式の手法に慣れていることや、日系企業の物流・メンテナンス体制が十分に整っていないことなどから、欧米メーカー中心となっています。そこで、本格的な市場参入に向け、日系企業が連携して管理・物流部門を共同化する方法などについても調査・検討しています。このほか、本病院の従業員を対象に、損害保険などの保険事業もスタートさせており、今後は現地で医療保険も展開していく方針です。 このように、総合商社としてのネットワークを生かしながら、日本の医療機器や保険サービスとインドの医療現場との橋渡しをする役割を果たしていきたいと考えています。医療機器の販売など周辺事業も展開このプロジェクトには、「インドと日本の共同事業から最高レベルの安全性のプロセスによる医療を提供する」という新しい取り組みに魅力を感じ、発案から携わってきました。今後、本病院がプロジェクトで増設される病院のモデルになるよう、医療サービスと医療品質の充実を図っていきます。豊田通商には、グローバルな先見を生かしてインド全土に本病院からのメッセージが広がるようにご協力いただくことを期待しています。ステークホルダーの声安全性の高い医療を確立し、インド全土へ発信したい産期医療、院内感染対策などインドの医療現場で課題となっている分野にも力を入れていきます。 さらに、日本式の医療ノウハウの活用にも注力しています。インドではまだまだ看護師の社会的地位が低く、これが医療水準の向上の足かせになっていますが、本病院では看護師も医師と同等の立場で患者と向き合うチーム医療を導入し、看護師を育成していく計画です。また、インドの医師や看護師を日本に招待、逆に日本からインドへ熟練医を派遣するなどして、チーム医療や質の高い看護など、日本の医療現場で行われている手法を定着させるべく、すでに相互交流を開始しています。Sakra World Hospital 院長Arjun Srivatsa氏セコム医療システム CEO八島 利昌氏セコムグループはこれまで、日本国内では18の病院と提携し、高品質な医療サービスを提供してきました。海外での事業展開では、パートナー企業の選定という点で課題を抱えていましたが、インドに早くから進出してきた豊田通商と、現地で幅広い人脈を持つキルロスカ・グループがパートナーになったことで、今回の事業が実現しました。日本で展開する病院事業のノウハウを持ち込んで、インドの患者様の役に立つ医療サービスを提供したいと考えています。信頼できるパートナーを得て、インドでの展開を実現1212

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