豊田通商 CSR Report 2013
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担当者メッセージ日本とインドのノウハウを融合させて、新しい医療サービスを 国民皆保険制度が整備されておらず、民間保険の加入率も十数%しかないインドでは、医療機関は主に高所得層や中間所得層の一部を対象とする高機能な私立病院と、国民の大多数を占める中~低所得層を対象とする公立病院に2極化しています。こうした中、同国では経済成長に伴って中間所得層が増加するとともに、一定水準の医療を求めて私立病院を受診する人々の割合がいっそう拡大しています。 しかし、インドの医療体制は、欧米で教育を受けた医師が高い技術を持つ一方、医師数・看護師数・病床数共に国際基準を大きく下回っており、不十分な医療インフラの整備が社会的課題となっています。 また、生活水準の向上とともに、糖尿病をはじめとする生活習慣病も急増しており、日本が培ってきた健康診断・がん検診・糖尿病管理といった、先進国型の医療サービスの普及が求められています。拡大する中間層の医療ニーズ日本式のノウハウをインドの病院運営に生かす豊田通商は、セコムグループ(日本)、キルロスカ・グループ(インド)と3社共同で、「タクシャシーラ・ホスピタルズ・オペレーティング」を2012年4月に設立。同社を運営母体として、2013年内に、インド初となる日本企業と現地企業が共同運営する総合病院を、IT産業が集積する、インド第4の都市バンガロールに開設いたします。インドで病院の経営に参画し医療サービスの質向上に貢献リビング&ヘルスケア部 部長松本 康弘 このようなインドの医療ニーズに着目し、3社共同事業として、IT企業やバイオ関連企業が集積し中間所得層が多い、インド第4の都市バンガロールに約300床の総合病院「Sakra World Hospital」を設立。現地医療インフラの充実を図り、先進医療から生活習慣病の診療まで、地域の医療ニーズを包括する質の高いサービスの提供を目指します。また、近年増加している交通事故の治療やリハビリ、周TRY1インド★ バンガロールインドでは基本的に日系企業の評価が高く、日本は「テクノロジーが進んでいて、国民が真面目で、医療水準が高い」と認識されています。「Sakra World Hospital」の設立においても、現地の期待が非常に大きく、「日本式の医療を学び、日本とインドの医療を融合させて新しい医療サービスを創っていこう」という志の高いスタッフが集まりました。日本で病院支援事業の実績が豊富なセコムグループ、インドでの長年の事業パートナーであるキルロスカ・グループと協力して、今後も質の高い医療サービスをインドで展開していきたいと考えています。(年)インドの人口と中間層の推移(億人)Life & Communityライフ&コミュニティSakra World Hospital共同運営タクシャシーラ・ホスピタルズ・オペレーティングキルロスカ・グループ現地で強い人脈を持つインドの財閥セコムグループ日本で先進的な病院支援事業を展開自動車分野で早くからインドに進出豊田通商200020082010201520202025高所得層(世帯可処分所得35千ドル以上)中間層(世帯可処分所得5千ドル以上35千ドル未満)(出典:在インド日本大使館ウェブサイト「インド経済資料」より作成)低所得層(世帯可処分所得5千ドル未満)予 測02468101214人口の41.9%が中間層に地域の医療ニーズを包括する質の高いサービスの提供を目指す11▼インド・バンガロールでの病院経営の体制

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