豊田通商株式会社 CSRレポート2011
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地球温暖化を抑制するために、石油の代替品としてバイオエタノールを活用しようとする動きが活発になっています。バイオエタノールの利用がもっとも進んでいるアメリカが、自動車燃料用途でも、2022年に2010年比約3倍の136百キロリットルに導入量を引き上げる目標を立てるなど、各国でバイオエタノールの導入量の拡大が推進されています。 中間加工品であるバイオMEGは、台湾の化学品メーカー・中国人造繊維と2010年10月に設立した合弁会社・台湾緑醇社で製造します。ここで造られたバイオMEGを、アジアのPETメーカーに供給し、バイオPETの製造を委託します。これによって、原料調達から製造、販売に至るバイオPETのサプライチェーンが、世界で初めて整うのです。 トヨタ自動車(株)は2011年初頭から、この新開発のバイオPETを一部車種の内装材に採用しています。将来的には、シートや室内カーペットなど、性能の問題から従来のバイオプラスチックでは利用できなかった部位を含め、内装品の表面積全体の80%でバイオPETを採用した車種が投入される計画です。このほか、飲料用ボトルや衣料品、電子フィルムなどの分野でも、導入が期待されています。 世界のPET生産量は、年間4,500万トン。2015年には同6,000万トンに拡大し、うち約5%にあたる225~300万トンがバイオPETに置き換わると予想されています。当社は当面、年間20万トンを生産・販売するとともに、2015年には同100万トンを生産・販売する体制を目指しています。バイオPETのサプライチェーンバイオPETの安定供給は、バイオエタノールの調達先であるPetrobras社との長期契約が実現したことで可能となりました。バイオモノエチレングリコールの製造は、当社が50%出資する台湾の新会社で手がけ、最終製品メーカーと共同で、アジアのメーカーにバイオPETの製造を委託します。さまざまな分野で高まる期待に応えるために生産・販売体制をさらに充実豊田通商テレフタル酸PET製品メーカーバイオモノエチレングリコール台湾緑醇社製造バイオPETPETメーカー製造2012年からの2012年からの10年間、10年間、14万kl/年を14万kl/年を2012年からの10年間、14万kl/年を安定調達アジアのアジアのPETメーカーにPETメーカーにアジアのPETメーカーに製造委託ユーザーとなるユーザーとなるメーカーにメーカーにユーザーとなるメーカーに販売EU日本台湾ブラジルバイオエタノール北米アジアバイオエタノールバイオモノエチレングリコール製造バイオPET製造バイオPET販売地域台湾アジア日本・北米・EU・アジアエチレングリコール製造工場PET重合設備飲料用ボトル自動車の内装品タオル2010各国バイオエタノール需要予測バイオエタノール導入に関する目標(自動車燃料用途)(kt)180,000150,000120,00090,00060,00030,0000社会・市場の動向2019(予測)その他インドEU中国ブラジル米国(年)※ E:ガソリンに混合されるエタノールの割合米国カナダブラジルEU日本2022年に136百万kl/年E※5(現在は一部の州のみ)E18~25(一部の州ではE85)2020年までに輸送燃料の内10%を再生可能エネルギーで代替80万kl/年(現状は50万kl/年)(当社調べ)18

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